防音対策工事にはどれくらいの費用がかかる?

防音対策工事にはどれくらいの費用がかかる?

防音対策工事にかかる費用は、どのような工事を行うのかで大きく変わります。
例えば、窓に対する防音対策工事は、大きく二重窓の設置と防音ガラスへの交換の2種類がありますが、前者の工事には8~15万円ほど、後者の工事には5~15万円ほどかかります。
また、壁に対する工事費用は、壁の内側に防音材を施す工事では12~15万円ほど、換気口を防音仕様に変更する工事では1~5万円ほどが目安です。
床に行う防音対策の場合は、床下に遮音材を入れる工事で30~80万円程度、フローリングやカーペットの張り替えで6~23万円ほどかかります。
楽器などを演奏するために防音室を設ける場合は、部屋全体をリフォームする場合で230~400万円ほど、組み立て式のものを設置する場合で50~250万円ほどかかるのが一般的です。
なお、上記の金額はあくまで目安で、例えば二重窓の設置工事では窓のサイズに、壁の内側に防音材を入れる工事では部屋の広さなどよって金額は変わります。
場合によっては、上記の金額よりも大幅に高い料金が発生するケースもあるので注意が必要です。

防音対策工事は補助金が利用できるケースもある

防音対策で行われる工事には様々な種類がありますが、基本的には決して安いとは言えない費用がかかります。
しかし、場合によっては防音対策工事を行う際に補助金が利用できる可能性があります。
例えば、空港の近くに住んでいる場合、航空機の騒音が激しい「第一種区域」に指定されている区域で、一定の条件を満たしていれば、防音対策工事にかかる費用の全額、もしくは一部を補助してもらうことが可能です。
また、「沿道整備道路」に指定された道路の沿道で、防音構造に関する条例が適用された区域内に建物がある場合についても、工事用の一部が助成してもらえる可能性があります。
対象となる工事は、防音サッシや防音ドアへの改良、天井や壁の防音工事、遮音効果がある換気扇の設置などです。
さらに、断熱工事や省エネ工事とともに、開口部の防音工事を行う場合は、2022年の春より国が実施している「こどもみらい住宅支援事業」という補助金制度が利用できます。
この制度は、外壁や屋根などの断熱改修工事、もしくはエコキュートや節水トイレなどのエコ住宅設備の設置工事と同時に、内窓設置など開口部の防音工事を行った場合に、補助額の合計が5万円以上になれば申請可能です。
なお、こどもという名称が付いていますが、リフォームに関しては全世帯が対象となっています。

防音対策に関する情報サイト
防音対策の基礎知識

防音対策をする上で、基礎知識もある程度必要です。例えば使われている言葉についてですが遮音と吸音、また防振と制振という一見すると似ているような言葉でも意味が違いますので、確認をしておく事をお勧めします。言葉が出てきても知らないということになりますと、業者を選ぶ時に説明を受けてもあまり深く入ってこないということが想定されるので要注意です。まずは基本的なことぐらいは、事前に自分でも調べておく事をお勧めします。

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